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廃棄される梅の種を炭化して再生紙に抄き込んだ「Sumideco(スミデコ) Paper(ペーパー)」20年で約1,200万個の梅の種をアップサイクル

カテゴリー: お知らせ , プレスリリース 投稿日:2025.05.26 / 最終更新日:2025.05.28
sanyoAdmin

執筆者山陽製紙

産業廃棄物を、脱臭・調湿など炭が持つ優れた機能を生かした再生紙にして活用

創業昭和3年、紙再生サービスメーカーの山陽製紙株式会社(所在地:大阪府泉南市 代表取締役:原田六次郎)が開発した「Sumideco Paper(スミデコペーパー)」が2025年5月で20年目を迎えました。「スミデコペーパー」は、廃棄される梅の種を炭化して再生紙に抄き込んだ、脱臭・調湿など炭が持つ優れた機能を生かしたアップサイクルペーパーです。20年で約48t、約1,200万個(種の重さ:約4g/個で計算)の梅の種を再資源化することができました。今後も「不用になったモノを捨てずに再活用し、よりよいものにする(アップサイクル)」をコンセプトに、循環型社会への貢献を目指します。

産業廃棄物の処分問題を解決するために

当社がある泉南市に隣接する和歌山県は日本一の梅の産地で、産業廃棄物の海洋投棄がロンドン条約で禁止されて以降、加工業者から出る梅の種の処分が問題になっていました。そこで、梅の種を炭化させてパウダー状にし、独自の製法で紙に抄き込んだ「スミデコペーパー」を開発しました。まだアップサイクルという言葉が注目されていない2005年の開発から20年間製造を続けるとともに、さまざまな廃棄物などを活用したオリジナルの再生紙づくりをサポートしています。

独自の技術で「古紙・炭・水」で製造

スミデコペーパーは、脱臭、防カビ・抗菌、調湿効果など、炭の優れた機能を持っています。通常は糊や樹脂を使って素材を固定しますが、当社の抄き込み技術により製造副産物の素材(炭)と古紙と水で製造しています。このため、通常の抄き込みに比べ炭の残存率が相対的に高くなり(当社比)、高機能な紙作りが可能になります。また、紙の特性を活かして様々な形状に加工できることから、靴の脱臭シートや畳の資材、その独特の風合いを生かして「SUMIDECO(スミデコ)」ブランドとしてブックカバーなどにも活用しています。


本件に関するメディアからのお問い合わせ先

山陽製紙株式会社 広報担当:武田
〒590-0526大阪府泉南市男里6-4-25
TEL:072-482-7201  FAX: 072-482-7204
メール:takeda@sanyo-paper.co.jp
HP:http://www.sanyo-paper.co.jp/
捨てず、燃やさず、めぐる紙『PELP!』:https://pelp.jp/
紙と暮らす、エシカルストア『Repepa(リペパ)』:https://repepa.com/


参考資料

■炭(Sumi)でエコ(eco)する「Sumideco Paper(スミデコペーパー)」

食品加工の工程において排出される製造副産物の梅の種を炭にしてパウダー状に加工したものを独自の技術で紙へ抄き込んだ「Sumideco Paper(スミデコペーパー)」を開発しました。
「Sumideco Paper」は畳の資材などに活用される他、炭だけでなくセルガイア®(※)も配合し、脱臭の他に抗菌効果が備わった販促グッズとしてなど様々な分野で活躍しています。
また、自社ブランドとして「Sumideco Paper」を使用した製品ブランド「SUMIDECO」を展開。「Sumideco Paper」の風合いを活かしたブックカバーなどを販売しています。

※セルガイア®はレンゴー株式会社の登録商標です
※SUMIDECOは山陽製紙株式会社の登録商標です(登録第6090685号、登録第6090686号)

SUMIDECO製品案内ページ
https://www.sanyo-paper.co.jp/products/SUMIDECO

SUMIDECO製品販売ページ
https://repepa.com/?mode=grp&gid=2921166

※山陽製紙公式サイト(https://www.sanyo-paper.co.jp/products/sumideco)より引用

山陽製紙株式会社について

経営理念
「私たちは紙創りを通してお客様と喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」
一、 私たちは、希少価値のある紙をお客様と共に創ります。
一、 私たちは、お客様と共に成長発展することを喜びとします。
一、 私たちは、資源として使った地球の財産を守り、再生し、循環型社会に貢献します。

上記の経営理念を掲げ、製造工程でも環境に配慮し、使用電力は、「再生可能エネルギー由来のCO₂フリー電気」を利用、排水は「活性炭ろ過方式排水処理設備」を使用してきれいな水に還しています。2019年に「再エネ100宣言RE Action」に加盟し、2022 年には日本の中小企業の製紙業としては初の「SBT 認定」を受けています。

■環境関連受賞歴

2018年 環境人づくり企業大賞2017 優秀賞
2019年 環境人づくり企業大賞2018 環境大臣賞
2019年 環境コミュニケーション大賞2019 優良賞
2023年 エコアクション21 オブザイヤー2022 ソーシャル部門 銀賞
2023年 eco検定アワード2023 優秀賞
2024年 エコアクション21 オブザイヤー2023 環境経営レポート部門 銅賞
2025年 エコアクション21 オブザイヤー2024 ソーシャル部門 銅賞

山陽製紙株式会社概要

所在地 大阪府泉南市男里6-4-25
代表者 代表取締役 原田六次郎
社員数 46名
設立 創業 昭和3年3月 / 設立 昭和32年12月
事業内容 製袋用クレープ紙の製造及び製袋関連資材の販売
包装用クレープ紙の製造及び鉄鋼、電線用包装関連資材の販売
自社ブランド商品(SUMIDECO、crep、PELP!)の企画、販売
電子部品用層間紙の製造及び包装関連資材の販売および関連資材の販売
その他オーダーメイド再生紙の製造
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執筆者山陽製紙