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温室効果ガス排出量を“見える化”した「ビジブルペーパー」誕生 日本の製紙業初の中小企業版「SBT」認定企業の脱炭素経営への挑戦

カテゴリー: お知らせ , プレスリリース 投稿日:2025.11.14
sanyoAdmin

執筆者山陽製紙

温室効果ガス排出量を“見える化”した「ビジブルペーパー」誕生
日本の製紙業初の中小企業版「SBT」認定企業の脱炭素経営への挑戦

再生紙製造の各工程で脱炭素の取り組みを掲示し、見える化した工場見学を初開催

創業昭和3年、紙再生サービスメーカーの山陽製紙株式会社(所在地:大阪府泉南市 代表取締役:原田六次郎)は、製品の原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガス(GHG)をCO2に換算するカーボンフットプリント(CFP)を算出した再生紙を「ビジブルペーパー」として商標登録しました。11月25日に、「中小企業でもできる脱炭素経営への挑戦~『山陽製紙のリアル、お見せします』」と題して、当社初となる再生紙の製造工程で行っている脱炭素の取り組みを掲示した工場見学や、ゲストスピーカーによる講演を実施し、脱炭素社会への貢献を目指します。

日本の製紙業として初めて中小企業向け「SBT」に認定、目標達成に向けて

当社は2022年、パリ協定が求める水準と整合したGHG削減目標を定める中小企業向け「SBT」に、日本の製紙業として初めて認定されました。中小企業版で求められるのは、製品製造時の燃料使用などによる直接排出(Scope1)と、電力などの使用による間接排出(Scope2)ですが、さらに自社以外の間接排出(Scope3)も算出し、サプライチェーン全体での排出量を算出しています。また、4つの主要製品のCFPも算出しました。これらの再生紙をこの度「ビジブルペーパー」と名づけ認知を広げることで、社内の効果的な排出量削減を加速し、協力会社や取引先企業の脱炭素への意識向上にも働きかけることで、GHG排出量削減目標を達成したいと考えています。
当社では、サステナビリティのページで主要製品のCFPを公開しています。

中小企業の脱炭素経営の挑戦 ~山陽製紙のリアル~

当社は、再生率の低さが課題になっていたオフィスの紙ゴミを資源に変えるアップサイクルサービス「PELP!(ペルプ)」を2012年からスタートし、会員企業同士で持続可能な未来について考える「PELP!パートナーミーティング」を開催しています。第10回の今回は、初めて再生紙の製造工程で行っている脱炭素の取り組みを掲示した工場見学を開催します。実際に参加企業が集めた紙を目の前で再生する工程も見学できます。午後は、日本初のサステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」の森代表や、企業の環境活動支援などを行うNPO法人ホールアース自然学校の山崎代表をゲストスピーカーに迎え、当社を中小企業の1ケースとして、脱炭素経営について分かりやすく解説してもらう予定です。


本件に関するメディアからのお問い合わせ先

山陽製紙株式会社 広報担当:武田
〒590-0526大阪府泉南市男里6-4-25
TEL:072-482-7201  FAX: 072-482-7204
メール:takeda@sanyo-paper.co.jp
HP:http://www.sanyo-paper.co.jp/
紙と暮らす、エシカルストア『Repepa(リペパ)』:https://repepa.com/


参考資料

■第10回 PELP!パートナーミーティング
PELP!の未来 ~中小企業でもできる脱炭素経営への挑戦~
『山陽製紙のリアル、お見せします』

開催日:2025年11月25日(火)
費用:無料
午前の部【PELP!の“いま”を体感しよう!】 ※先着15名様
※現在、定員となりましたので受付は終了しております
時間:11:00~13:00(予定)
場所:山陽製紙本社(大阪府泉南市男里6-4-25)

午後の部 【PELP!の“未来”を考えよう】
時間:15:00~17:00
場所:泉南市商工会(大阪府泉南市りんくう南浜2-5)& Zoom
ゲスト: 株式会社オルタナ 代表 森 摂様 (https://www.alterna.co.jp/)
NPO法人ホールアース自然学校 代表理事 山崎 宏様 (https://wens.gr.jp/
詳細:第10回PPMチラシ

■SBTとは

SBT(Science Based Targets=科学的根拠に基づく目標)は、パリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃未満に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した、5年~15年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のことです。SBTには、通常のSBTと、中小企業向けSBTがあります。

■カーボンフットプリントとは

製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出されるGHGの排出量をCO2排出量に換算し、製品に表⽰された数値もしくはそれを表⽰する仕組み。
カーボンフットプリントについて経済産業省・環境省では下記のようにガイドラインで説明しています。
「カーボンニュートラルを実現するためには、個々の企業の取組のみならず、サプライチェーン全体での温室効果ガスの排出削減を進めていくことが重要になる。排出削減を推進するためには、脱炭素・低炭素製品(グリーン製品)が選択されるような市場を創り出していく必要があり、その基盤として製品単位の排出量(カーボンフットプリント:CFP)を見える化する仕組みが不可欠である。」

■オフィスの紙ゴミを資源に変えるアップサイクルサービス「ペルプ」とは

山陽製紙株式会社が提供している、会員企業から不用コピー用紙を回収し、名刺や封筒といったオフィス用品に加工して還元するサービスです(※)。オフィス古紙の再生率の低さが課題になっていたことから2012年にスタートしました。不用コピー用紙の回収袋「PELP! BAG」の購入のみで参加でき、中小企業でも参加しやすい仕組みを実現しています。
さらにPELP!では紙のトレーサビリティサービス「KAMITORE(カミトレ)」にて、いつ再生されたか、それがどんな紙製品に生まれ変わったかなど、再生状況の確認が可能です。CO2削減量など、環境貢献指数も可視化しています。
※回収袋やオフィス用品などの紙製品の購入は有料です。

■山陽製紙のサステナビリティへの取り組み

製紙業はたくさんの電力と水を使用し、自然環境の恩恵を受けて成り立っています。だからこそ、当社は環境省が定めた環境経営システムに関する第三者認証・登録制度「エコアクション21」に2008年から参加し、全社で環境への取り組みを行っています。2017年以降は電力の切り替えや排水処理設備の導入など、生産過程においても環境に配慮しています。2020年から、使用電力を100%再生可能エネルギーに転換する意思と行動を示すことで市場や政策を動かし、社会全体の再エネ利用100%を促進する枠組み「再エネ100宣言RE Action」に参加。同年、科学的根拠に基づく目標設定を行う「中小企業版SBT」に認定され、より具体的な数値目標を持って、環境経営を推進しています。

■HP サステナビリティへの取組み

脱炭素への取組み

■環境関連受賞歴

2013 年 第一回グッドライフアワード「環境と企業」特別賞
2017 年 環境人づくり企業大賞 2016 優秀賞
2018年 環境人づくり企業大賞2017 優秀賞
2019年 環境人づくり企業大賞2018 環境大臣賞
2019年 環境コミュニケーション大賞2019 優良賞
2023年 eco検定アワード2023 優秀賞
2023年 エコアクション21 オブザイヤー2022 ソーシャル部門 銀賞
2024年 エコアクション21 オブザイヤー2023 環境経営レポート部門 銅賞
2025年 エコアクション21 オブザイヤー2024 ソーシャル部門 銅賞

山陽製紙株式会社について

経営理念
「私たちは紙創りを通してお客様と喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」
一、 私たちは、希少価値のある紙をお客様と共に創ります。
一、 私たちは、お客様と共に成長発展することを喜びとします。
一、 私たちは、資源として使った地球の財産を守り、再生し、循環型社会に貢献します。

上記の経営理念を掲げ、製造工程でも環境に配慮し、使用電力は、「再生可能エネルギー由来のCO₂フリー電気」を利用、排水は「活性炭ろ過方式排水処理設備」を使用してきれいな水に還しています。2019年に「再エネ100宣言RE Action」に加盟し、2022 年には日本の中小企業の製紙業としては初の「SBT 認定」を受けています。

山陽製紙株式会社概要

所在地 大阪府泉南市男里6-4-25
代表者 代表取締役 原田六次郎
社員数 46名
設立 創業 昭和3年3月 / 設立 昭和32年12月
事業内容 製袋用クレープ紙の製造及び製袋関連資材の販売
包装用クレープ紙の製造及び鉄鋼、電線用包装関連資材の販売
自社ブランド商品(SUMIDECO、crep、PELP!)の企画、販売
電子部品用層間紙の製造及び包装関連資材の販売および関連資材の販売
その他オーダーメイド再生紙の製造
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執筆者山陽製紙