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業界初、老舗羽毛メーカー「河田フェザー」と共同し 羽毛ふとんの側生地をオリジナル再生紙にアップサイクル

カテゴリー: お知らせ , プレスリリース 投稿日:2024.02.02
sanyoAdmin

執筆者山陽製紙

業界初、老舗羽毛メーカー「河田フェザー」と共同し、羽毛ふとんの側生地をオリジナル再生紙にアップサイクル

共に循環型社会を目指して、羽毛だけでなく、側生地の再製品化に初挑戦

創業昭和3年、循環型社会を目指す紙再生サービスメーカーの山陽製紙株式会社(所在地:大阪府泉南市、代表取締役:原田六次郎)は、日本唯一の羽毛専業メーカー河田フェザー株式会社(所在地:三重県明和町、代表取締役:河田敏勝)と共同し、羽毛リサイクルのため国内回収された羽毛ふとんの側生地を、混抄紙へアップサイクルする取り組みを開始します。出来上がったオリジナル再生紙は順次、河田フェザー株式会社のパンフレットや名刺として活用予定です。羽毛だけでなく、側生地の再製品化にも初めて取り組み、共に循環型社会を目指します。

羽毛ふとんのリサイクル率100%を目指して

河田フェザー株式会社は、2012 年に国内で初めて一般向け羽毛リサイクルの仕組みを構築し、全国各地から羽毛ふとんを回収しています。国内工場で羽毛ふとんを解体し、中の羽毛は独自の精製技術により、清潔で高品質なリサイクル羽毛に生まれ変わらせています。ところが羽毛ふとんの重量構成は、概ね 50%が「羽毛」、残りの 50%は「側生地」となっており(※1)、「羽毛を取り出したあとの側生地」が焼却されている場合、全体のリサイクル率は約50%ということになります。リサイクル率 100%になる仕組みを模索していた同社から、同じく循環型社会を目指す当社に声がかかり、協働がスタートしました。
(※1)冬用の厚手の羽毛ふとんの場合。重量はふとんの種類により異なります。
         羽毛ふとんの側生地を裂いて羽毛を取り出すところ

側生地と付着した羽毛を混ぜた再生紙づくり

当社は2005年に、隣接する和歌山県で製造副産物として大量に発生する梅の種を炭化し、独自の製法で紙に抄き込んだ再生紙を開発して以来、食品廃棄物や製造副産物などを再生紙に抄き込むオーダーメイドの紙づくりを行っています。これまで、りんごの搾りかすやコーヒー粕、落ち綿などをアップサイクルしてきました。今回、側生地と生地に付着した羽毛を粉砕したものと古紙を混ぜ合わせた混抄紙を作成しました。繊維はダマになりやすいため、地合い(繊維の分布状態)の均一化に手間取りましたが、これまでの経験を活かして粉砕した側生地の名残が感じられる温かみのある紙が完成しました。
        古紙パルプ 90%、側生地 10%の再生紙のパンフレット


本件に関するメディアからのお問い合わせ先

山陽製紙株式会社 広報担当:武田
〒590-0526大阪府泉南市男里6-4-25
TEL:072-482-7201  FAX:072-482-7204
メール:takeda@sanyo-paper.co.jp
HP:http://www.sanyo-paper.co.jp/
捨てず、燃やさず、めぐる紙『PELP!』:https://pelp.jp/


■羽毛ふとんの側生地でできた紙ができるまで

今回の取り組みについての動画を下記にてご覧いただけます。
https://youtu.be/t3aJAZmn6u4

河田フェザー株式会社の羽毛リサイクルの循環図

同社ではCSR 活動の一環として、2012 年に国内で初めて一般向け羽毛リサイクルの仕組みを構築しました。この仕組みは、不用になった羽毛ふとんを回収、独自の回復加工技術で高品質なリサイクル羽毛を精製、新たな羽毛製品として販売することで、「羽毛循環型社会」を実現するための取り組みです。羽毛は焼却すると 1kg あたり 1.8kg の CO2 を排出するため、リサイクルすることで CO2 排出削減につながります。

■山陽製紙株式会社のオーダーメイドの紙づくり

「こんな素材があるのだけれど、それを紙に抄きこんで機能紙をつくれないか」、「こんな用途に使う紙を考えているのだけれど、もう少しここが何とかならないか」、「ノベルティをオリジナルでつくりたい」などのご相談に応えて、私たちの技術でオーダーメイドの紙づくりを行っています。「環境への配慮」、「処理に困る物の有効活用」、「フルオーダーメイド(一緒に創る楽しみ「モノ」から「コト」へ)」の3つを採用ポイントとしています。
また「循環型社会への貢献」を理念に、製造工程でも環境に配慮し、使用電力は「再生可能エネルギー」を利用、排水は「活性炭ろ過方式排水処理設備」を使用してきれいな水に還しています。2019年に「再エネ100宣言RE Action」に加盟し、2022 年には日本の中小企業の製紙業としては初の「SBT 認定」を受けています。

河田フェザー株式会社概要

所在地 本社・明和工場 〒515-0303 三重県多気郡明和町大字山大淀 3255 番地
代表者 代表取締役 河田 敏勝
設立 創業 明治24年 / 設立 昭和38年
事業内容 ・羽毛原料の仕入れ、精製加工、販売
・精製羽毛の加工・販売
・リサイクル羽毛の仕入れ、精製加工、販売
・羽毛ふとんの縫製、製造(OEM)
・羽毛ふとんのリフォーム
・KAWADA ONLINE SHOP(B2C向けECサイト) の運営
・KWD(B2C向けECサイト)の運営

山陽製紙株式会社について

経営理念
「私たちは紙創りを通してお客様と喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」
一、 私たちは、希少価値のある紙をお客様と共に創ります。
一、 私たちは、お客様と共に成長発展することを喜びとします。
一、 私たちは、資源として使った地球の財産を守り、再生し、循環型社会に貢献します。

山陽製紙株式会社概要

所在地 大阪府泉南市男里六丁目4-25
代表者 代表取締役 原田六次郎
設立 創業 昭和3年3月 / 設立 昭和32年12月
事業内容 製袋用クレープ紙の製造及び製袋関連資材の販売
包装用クレープ紙の製造及び鉄鋼、電線用包装関連資材の販売
自社ブランド商品(SUMIDECO、crep、PELP!)の企画、販売
電子部品用層間紙の製造及び包装関連資材の販売および関連資材の販売
その他オーダーメイド再生紙の製造
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執筆者山陽製紙