放置竹林の課題解決の一助に。「混抄技術」で神戸の竹炭を活用し、脱臭機能を持つ「takesumi paper(竹炭ペーパー)」を共同開発
目次
4月に東京で開催されるプレミアム・インセンティブショーにて初公開
創業昭和3年、紙再生サービスメーカーの山陽製紙株式会社(所在地:大阪府泉南市 代表取締役:原田六次郎)は、神戸市内の放置竹林問題の解決に取り組む株式会社ナガサワ文具センター(所在地:兵庫県神戸市 代表取締役:長澤 宗弘)と共同で、脱臭機能を持つ「takesumi paper(竹炭ペーパー)」を開発しました。当プロジェクトは、伐採した竹の活用を促し新たな価値へと転換する「アップサイクル」の試みであり、当社が理念に掲げる持続可能な「循環型社会」の構築につなげたいと考えています。2026年4月に開催される「第73回東京インターナショナル プレミアム・インセンティブショー 春2026」で初公開します。
神戸市では年15~30haのペースで拡大する放置竹林の「活用」を模索して

多井畑西地区での作業風景
神戸市では、土地所有者の高齢化や後継者不足により管理整備が行き届かず、竹林が年15~30haのペースで拡大しています。竹林の拡大は、耕作放棄地が広がる一因になるほか、生物多様性の低下や有害鳥獣の生息域拡大などの悪影響を及ぼします。
地域課題を解決する事業も積極的に展開しているナガサワ文具センターの新規事業開発室長の神納氏は、伐採だけでなく、伐採後の竹の処理も追い付いていない放置竹林の深刻な実態に触れ、竹の活用方法を模索していました。そんな中、神戸市内の別の地区で竹炭に加工して活用していることを知り、梅の種を炭化して抄き込んだ脱臭効果を持つ再生紙「umesumi paper(梅炭ペーパー)」※1を製造・販売している当社に相談があり、2024年に当プロジェクトがスタートしました。
天然由来の脱臭効果を持つ再生紙へアップサイクルし、地域資源を活用
手漉きによる実証実験で、「竹炭ペーパー」も脱臭効果が確認できました。そこで「梅炭ペーパー」でも展開しているノベルティとして使える靴の脱臭シート「スミエコクック」を第一弾として商品化しました。「竹炭ペーパー」が普及し循環することで、神戸市に限らず、放置竹林の課題解決に貢献したいと考えています。
・地域資源の活用: 放置竹林から生まれた竹炭を活用し、地域の環境保全活動を支援するサイクルを目指します。
・天然由来の脱臭機能: 竹炭の多孔質構造を活かし、化学薬品に頼らない安心・安全な脱臭機能を提供します。
・アップサイクルの推進: 処理が課題となっていた竹炭を機能性とストーリー性を兼ね備えた「紙」に変えることで資源の活用を促します。
竹炭ペーパーのエコクック(画像はイメージです)
本件に関するメディアからのお問い合わせ先
山陽製紙株式会社 広報担当:武田
〒590-0526大阪府泉南市男里6-4-25
TEL:072-482-7201 FAX: 072-482-7204
メール:takeda@sanyo-paper.co.jp
HP:http://www.sanyo-paper.co.jp/
紙と暮らす、エシカルストア『Repepa(リペパ)』:https://repepa.com/
参考資料
■umesumi paper(梅炭ペーパー)(※1)
食品加工の工程において排出される製造副産物の梅の種を炭にしてパウダー状に加工したものを独自の技術で紙へ抄き込んだ「umesumi paper(梅炭ペーパー)」を開発しました。
「umesumi paper」は畳の資材などに活用される他、炭だけでなくセルガイア®(※2)も配合し、脱臭の他に抗菌効果が備わった販促グッズとしてなど様々な分野で活躍しています。
また、自社ブランドとして「umesumi paper」を使用した製品ブランド「SUMIKAMI(すみかみ)」を展開。「umesumi paper」の風合いを活かしたブックカバーなどを販売しています。
※1 旧Sumideco Paper/2026年3月に名称を変更しました。
※2 セルガイア®はレンゴー株式会社の登録商標です
SUMIKAMI製品案内ページ
■takesumi paper(竹炭ペーパー)
兵庫県神戸市多井畑西地区の放置竹林の活用を促し、美しい里山の未来を育むために生まれた竹炭再生紙「takesumi paper」。独自技術で100%再生紙に竹炭を抄き込みました。天然の力で気になるニオイを脱臭し、抗菌効果により菌の繁殖も抑制します。
この竹炭ペーパーでつくる靴用脱臭シート「エコクック」は梅炭ペーパーのエコクックと異なり、クレープ加工(シワ加工)を施しておらず、フラットで高級感のある仕上がりです。
■神戸市の竹林整備について
神戸市は、古くから豊かな自然の恵みを受け取ってきました。それは手つかずの自然ではなく、人の手が入り続けることで維持されてきました。
しかし、近年では土地所有者の高齢化や後継者不足により管理整備が行き届かず、竹林が年15~30haのペースで拡大しています。竹林の拡大は、耕作放棄地が広がる一因になるほか、生物多様性の低下や有害鳥獣の生息域拡大などの悪影響を及ぼします。
竹林の拡大を防ぎ、豊かな自然を守るために、市内各所で様々な地域団体やNPO、ボランティアグループ等が竹林整備活動に取り組んでいます。中でも須磨区:多井畑西地区では地元地権者と近隣の市民ボランティアによる「上穂川フィールド再生・活用ネットワーク」を通じて、伐採した竹を竹チップやポーラス竹炭に変えるなど、伐採した竹の活用を促進しています。
■第73回東京インターナショナル プレミアム・インセンティブショー 春2026
会期:2026年4月8日(水)〜4月10日(金) 10時~18時(最終日のみ17時終了)
会場:池袋サンシャインシティ 文化会館ビル コンベンションセンター4F
主催:株式会社ビジネスガイド社
出展場所:S4-12
出展内容:再生紙商品【竹炭ペーパー、梅炭ペーパー、自社ブランド商品(SUMIKAMI、crep、PELP!)】、再生紙サービス【オーダーメイド再生紙、PELP!】
株式会社ナガサワ文具センター 概要
| 所在地 | 本社 〒650-0033 兵庫県神戸市中央区江戸町93番 栄光ビル7F |
| 代表者 | 代表取締役 長澤 宗弘 |
| 創業 | 1882年5月15日 |
| 事業内容 | ステーショナリー、オフィスファニチャー、IT関連用品、カルチャー関連用品、ギフト用品、各種印刷・印鑑、別製品の企画・販売、アスクルサービス、ノベルティ作成、オンラインショップ、各種催事の企画・運営 |
山陽製紙株式会社について
経営理念
「私たちは紙創りを通してお客様と喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」
一、 私たちは、希少価値のある紙をお客様と共に創ります。
一、 私たちは、お客様と共に成長発展することを喜びとします。
一、 私たちは、資源として使った地球の財産を守り、再生し、循環型社会に貢献します。
上記の経営理念を掲げ、製造工程でも環境に配慮し、使用電力は、「再生可能エネルギー由来のCO₂フリー電気」を利用、排水は「活性炭ろ過方式排水処理設備」を使用してきれいな水に還しています。2019年に「再エネ100宣言RE Action」に加盟し、2022 年には日本の中小企業の製紙業としては初の「SBT 認定」を受けています。
■環境関連受賞歴
2018年 環境人づくり企業大賞2017 優秀賞
2019年 環境人づくり企業大賞2018 環境大臣賞
2019年 環境コミュニケーション大賞2019 優良賞
2023年 エコアクション21 オブザイヤー2022 ソーシャル部門 銀賞
2023年 eco検定アワード2023 優秀賞
2024年 エコアクション21 オブザイヤー2023 環境経営レポート部門 銅賞
2025年 エコアクション21 オブザイヤー2024 ソーシャル部門 銅賞
山陽製紙株式会社概要
| 所在地 | 大阪府泉南市男里6-4-25 |
| 代表者 | 代表取締役 原田六次郎 |
| 社員数 | 48名 |
| 設立 | 創業 昭和3年3月 / 設立 昭和32年12月 |
| 事業内容 |
製袋用クレープ紙の製造及び製袋関連資材の販売 包装用クレープ紙の製造及び鉄鋼、電線用包装関連資材の販売 自社ブランド商品(SUMIKAMI、crep、PELP!)の企画、販売 電子部品用層間紙の製造及び包装関連資材の販売および関連資材の販売 その他オーダーメイド再生紙の製造 |