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【話題】アップサイクル製品をノベルティに使うヒント|活用例や企画のポイントを紹介

カテゴリー: コラム 投稿日:2025.05.08 / 最終更新日:2025.04.17
sanyoAdmin

執筆者山陽製紙

【話題】アップサイクル製品をノベルティに使うヒント|活用例や企画のポイントを紹介

限りある資源を有効活用できるとして、世界で注目されているアップサイクル。このアップサイクル製品をキャンペーンやイベントで使うノベルティに取り入れることで、社外にアピールする方法をご存知でしょうか。

今回のコラムでは、アップサイクル製品をノベルティに活用する利点・欠点や具体的な事例について解説します。ノベルティを考案する際のポイントも紹介するので、環境に配慮したノベルティを作りたい方は、ぜひ今回の記事を最後までお読みください。

アップサイクルをノベルティに活用する利点と欠点

アップサイクルをノベルティに活用する利点と欠点

まず、アップサイクルによって作られたアイテムをノベルティに採用する利点と欠点について解説します。これらを理解することで、冷静な視点を持ちながら準備を進めることができるでしょう。

アップサイクルをノベルティに活用する利点

アップサイクル製品をノベルティに採用すると、「環境に配慮している企業であることを社外へアピールしやすくなる」という利点があります。サステナブルな事業をPRすることで企業のイメージアップに貢献できるため、他社との差別化や自社のブランディングも効果的に進められるでしょう。

アップサイクル製品をノベルティに活用する欠点

ノベルティにアップサイクル製品を選定した場合、「一般的なグッズと比べ、製造コストが高くなる傾向がある」という欠点があります。これは、アップサイクルを行うために「廃棄される生地の再利用」「端材の裁断」など多くの手間がかかってしまうことが主な理由です。

しかし、SDGs面で企業のイメージアップをはかりたい企業にとって、アップサイクルをノベルティに取り入れることには大きな価値があります。ですので、方向性が自社にマッチすると感じた場合は、ぜひノベルティにアップサイクル製品を取り入れましょう。

関連記事:アップサイクルとは?リサイクル・リメイクとは違う?|例・歴史・長所なども紹介

アップサイクルをノベルティに活用する例

アップサイクルをノベルティに取り入れる場合の利点と欠点についてご覧いただいたあとは、具体的な事例をいくつか見ていきましょう。印象的なノベルティを製作し販促効果を高めるためには、さまざまな事例を参考にすることが必要だからです。

アップサイクル製品のノベルティの例としては、「廃材を使ったコースター」「廃棄物を素材にして作られた筆記用具」などが挙げられるでしょう。今回は、それ以外の事例として、私たち山陽製紙株式会社が手掛けてきたノベルティを2つ紹介します。

①ピクニックラグ

①ピクニックラグ

一つ目に紹介するのは、山陽製紙が手掛けている工業用クレープ紙「crep paper(クレプペーパー)」を使ったピクニックラグです。

「crep paper」は、電線類用の包装紙である工業用クレープ紙を活用した紙で、強度や耐水性にすぐれた高機能性が特徴的です。裏面にポリエチレンラミネート加工が施されているので、濡れた地面の上に置いても紙に水分が染みづらくなっています。

これに加え、再生紙ならではの独特な素材感やデザイン性の高さが味わえる点もポイントです。そのためこちらは、事業内容を効果的にアピールしながら、おしゃれな製品を作り出した事例の一つとなっています。

参考ページ:crep paper ピクニックラグ

②においとり紙

②においとり紙

こちらは、オエノングループ 合同酒精株式会社様からのご依頼を受けて作成した脱臭アイテム「鍛高譚オリジナルにおいとり紙」です。

赤シソの葉をろ過したあとに残ったかすを再生紙に抄き込むことによって、しそ焼酎・鍛高譚を作る際に発生するごみの量を削減することに成功しました。

SDGs達成を目指しているオエノングループ 合同酒精株式会社様の企業姿勢をノベルティに反映させることで、消費者の方々にアップサイクルやごみについて深く考えていただくきっかけを作っています。

参考ページ:オエノングループ 合同酒精株式会社様 赤シソ再生紙(混抄紙)

食品をアップサイクルさせる事例についてさらに詳しく知りたい場合は、「食品をアップサイクルする事例は?|利点・欠点もあわせて説明」を参考にご覧ください。

アップサイクルのノベルティを考案する際のポイント

アップサイクルを活用したノベルティを作る際には、「アイデア出しの時点で完成後の具体的なイメージを持つこと」が重要です。具体的には以下の2点に気をつけることで、質の高いノベルティを作れるようになるでしょう。

  • 素材の特徴が活かせるアイテムを考える
  • 実現可能なコスト感を意識する

①素材の特徴が活かせるアイテムを考える

アップサイクル製品をノベルティに取り入れる場合は、使用する素材の特徴が活かせるようなアイテムを選ぶ必要があります。というのも、素材ならではの要素が盛り込まれていないと、印象に残るアピールにつなげることは難しいからです。

たとえば、茶葉を抄き込んだ再生紙をノベルティとして使う場合、混ぜ込まれた茶葉が目視で確認できるようなデザインのメモ帳やノートなどを提案すると良いでしょう。

アップサイクルしたい素材の見た目・色・質感などをよくチェックし、その素材が持つ特徴を引き立てられるようなアイデアを考えましょう。

②実現可能なコスト感を意識する

先述したように、一般的なものと比べてアップサイクルのノベルティは製造にかかる費用が高くなる傾向にあります。そのため、アイデアを出す段階で「予定しているコスト内で製作が実現できるかどうか」を意識することが大切です。

「何を作りたいか」を優先しすぎると、予算の関係でノベルティの製造を途中であきらめなければならない可能性もあります。ですので「予算内でアイデアをまとめること」を重視しつつ、業者と適宜相談していきましょう。

紙創りを通して喜びを共有する山陽製紙

紙創りを通して喜びを共有する山陽製紙 山陽製紙は創業以来、紙と共に歩んできた再生紙のスペシャリスト集団です。 環境のみならず、様々な社会的な課題に真摯に向き合い、自社の特徴を活かしながら解決のために挑戦する企業のお役に立ちたいと考えています。
  • 小ロットでも発注できる製紙メーカーを探している
  • 製紙・商品開発の相談がしたい
  • 工場見学をしてみたい
…など、ぜひお気軽に山陽製紙にお問い合わせください。
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執筆者:山陽製紙

1957年の設立以来、60年余り大阪・泉南市で再生紙に携わってきた紙づくりのプロフェッショナル集団です。 工業用クレープ紙の製造のほか、廃棄されてしまう製造副産物やオフィス古紙などを紙に抄き込みアップサイクルした「オーダーメイド再生紙」や、オフィス古紙の回収や再資源化サービスの「PELP!」など、限りある資源を活用し、循環型社会を実現するため日々取り組んでいます。 小さな製紙メーカーだからこそできる600kgからの小ロットの製紙で、お客様の想いに寄り添った紙づくりを実現していきます。

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